摺見本はエディションⅡより、落款は版木に残っていた初版の落款を使用

和紙:エディションⅢ 透かし入り和紙(土屋家所蔵)「白蛙老楽山」を使用

版木には杭(ハシバミ)が打ち付けられ、版木の反り、ねじれを防いでいるのですが、
大きな版木のため貼り合わせの版木(2枚の小さな版木を付けて1枚の大きな版
として使用)が多く、剥がれている版木が多数ありました。

版木に巻かれている新聞紙(家庭で簡易に手に入り、クッション材として使用。
通気が良く、印刷の匂いが木を喰う虫除けになると言われています。)は
昭和13年(1938年)ドイツがポーランドに攻め込む時期で第二次世界大戦が始
まりつつある時期です。
摺り終わると新聞紙に包んで版木を保管する事から1938年の新聞紙が使用されて
いるこの頃でもアメリカへ輸出していた事が新聞紙からわかります。

もう一枚は昭和29年(1954年)3回目の再版時に巻かれた新聞紙

足の鱗を表現した色板。版木は全部で14枚、裏表彫分け28版の板を使い
45回摺重ね1枚が完成します。