かっぱのかわながれ。

ほいっと。ほいっと。

還幸祭の行われた今週24日。
京の町には、どこもかしこも白い法被姿の男前たちがずらり。

京都に住んでいると見慣れた光景。
…のはずが、それでも毎年1000人を超える
ガッチリ胸板の男前たちが醸し出す迫力に
「じぇじぇっ！」となってしまうタナカでございます。

そんな『後の祭り』の後の、京都。
戻り梅雨ともいわれているこの頃ですが、
皆様、いかがお過ごしですか？

祇園祭も残すところあと数日。
京の人々のきゅうり解禁日までも、あと数日。

というのも、京の人々は祇園祭の期間中、
八坂さんの神紋に似ているきゅうりは食べないといわれているからです。

しかし。
タナカが大好きなたべもの、きゅうり。
河童にも負けないほど好きな、きゅうり。
きゅうりさえあれば、もうビールもラーメンもいらないわっ！
とはならないのがタナカの残念なところではありますが、
それでも、きゅうりとビールがあればそれだけで、
人生3割増で幸せな気がします。

そんなタナカが、先日出会ってしまったのが人生初のハズレのきゅうり。
なんでしょう。
絶対的においしいと信じて疑わないものが、そうでなかったときの
恐怖心と絶望感たるや尋常ではないものですね。。。

それからというもの私タナカ、
おかげさまで、ほんまもんの「きゅうりこわい」状態に陥っております。

可愛さ余って憎さ百倍、愛が憎しみに変わるとはまさにこのことでしょうか。

しかし、ハズレのきゅうりをのみこむ間中、まるで走馬灯のように
『タナカときゅうりの2○年間』が脳内を駆け巡っておりました。
※もちろんBGMは小田和正の「言葉にできない」で。

　きゅうりの端をくるくるして、アクをとるのにはまったあの頃。
　きゅうりにはちみつをかけたらメロンの味がすると信じて試してみたあの頃。
　きゅうりはきゅうりであってメロンにはなれないと悟ったあの頃。
　きゅうりはきゅうりとして食べるのが一番おいしいと気付いたあの頃。

そんな、まだ「きゅうりこわくない」状態のタナカが学生時代、
「たたききゅうり」と「やみつききゅうり」を同時に注文し、
夜な夜なきゅうりとビールと焼酎を口に運び続けた場所、それは嵐山。

学生時代は、嵐山で毎晩のように飲み続け、
そして嵐電の終電で帰るという、飲んだくれ生活を過ごしておりました。
…はい、そうです。今となんら変わらない生活です…。

そんな思い出の地・嵐山を、夜ではなくおてんとうさんの上がっている時間帯に、
てくてくお散歩してきました！（※もちろんお酒も抜きで！）

夜の嵯峨野・嵐山ももちろん大好きですが、
明るい時間ならではの素敵な風景をしっかり目にしてきましたよ！
酔っ払いの目にはうまく映っていなかったらしい、
新たな発見もたくさんありましたよ。

特集「よりみち古都みちさんぽみち」嵯峨野・嵐山編はこちらから↓↓

きゅうりこわい病、絶賛進行中のタナカ。
せっかくなのでこのままあと数日は、氏子さんといっしょにきゅうり断ちを続行。

8月になれば、老舗モールのおいしいきゅうり達を食し、
きゅうりへの愛を取り戻したいと思います。

こわくない、きゅうり。