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耳をすませば、どこからと。

気温32度。

今週目にした京都の気温です。
京の町を歩いている修学旅行の学生さんも、
心なしか若干お疲れな様子に見えてくる、今日この頃。

十数年前は同じように
修学旅行で京の町を歩き回っていた、田舎育ちのタナカでございます。

当時、完全に理系だったにも関わらず、
なぜか「新撰組について調べよう」班に入ってしまったタナカは、
南禅寺や池田屋跡を巡る意味はおろか、
新撰組とは何たるやという基本的なことも全く理解できておらず。。。
そんなわけで修学旅行の思い出といえば、
壬生寺のトミーズ雅に似ている近藤勇像と
ただひたすら見つめあったことだけが、唯一印象に残っております。

新撰組といえば、やはり有名なのはあの「池田屋騒動」ですが、
そんな「池田屋騒動」が起こった日といえば…？

「コンチキチン　コンチキチン」。

そう。
祇園祭・宵々山の日！

ご存知の方も多いかと思いますが、
祇園祭は京都で1000年以上続く、歴史の長ーーーーいお祭り。
きっと坂本龍馬も近藤勇もみんな、
「コンチキチン」の祇園祭の音を耳にしながら、
山鉾巡行を目にしたはず。……多分。
歴史上の人物と、時代を越えて同じ風景を感じられるというのも、
長ーーーーい歴史があってこそ。

そんな祇園祭の山鉾巡行を大胆なアングルで捉えた版画作品について、
「コンコンチキチン、コンチキチンとお囃子の音が聞こえてきそうで、
　祇園祭を待ち焦がれてしまうからお気に入り」だと教えてくださったのは、
京とうふ藤野の主人・藤野清治さん。

鮮やかな色彩と大胆な構図が魅力のその作品は、
徳力富吉郎さんの原画を版画化したもので、「徳力版画」と呼ばれています。
京版画の第一人者と称される徳力富吉郎さんが生み出した「徳力版画」が、
藤野さんを、そして見る人を惹きつけて止まないその理由とは？

第10回私のとっておき　京とうふ藤野 主人　藤野清治さん編はこちらから↓

今年もあっという間にもうすぐ祇園祭。
耳を澄ませばもうすでに、どこからともなく
「コンチキチン　コンチキチン」と祇園祭の音が聞こえてきそうです！

コンチキチン。

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