2月の恋文。
けそうぶみ。
漢字で書くと、懸想文。
「懸想」とは恋い慕うこと。
つまり「懸想文」とは「恋文」を意味するそうなのですが、
毎年この時期になると、
「懸想文売り」という謎の存在が妙に気になるタナカでございます。
ついに2月。皆様、いかがお過ごしですか?
“2月と恋文”といえば、やっぱり思い浮かべるのは、
あまーいチョコレートがこれまたあまーーーい恋心を後押しする
あのあまーーーーいイベントですよね?
でも、京都で“2月と恋文”といえば、
あまーい恋心をあまーーいチョコレートに託すあのバレンタインではなく、
何と、節分。
というのも、
京都ではその昔、「懸想文売り」たる男性が存在し、
目元以外を隠した逆シャア状態の覆面姿で街中に現れ、
「懸想文」つまり恋文を売り歩いていたんだとか。
その謎の逆シャア覆面男の正体は、なんとお公家さん。
なぜ、そんなミステリアスな格好をしているかと申しますと、
お金に困ったお公家さんたちがアルバイトで恋文を代筆し、
正体を隠して売り歩いていたからなんだそう。
しかもこの文、たんすや机にこっそりしまっておくと、
べっぴんさんになれたり恋愛成就したり、
更にはなぜだか着物が増えたりすると言われていたんだとか。いいとこづくし!
まさに、レターの神様ですね!!
で。
その名残りを今でも受け継ぐ京都の須賀神社では、
毎年節分祭(2月2日・3日)の2日間だけ「懸想文売り」が現れます。
というわけで京都では、“2月と恋文”といえば節分!というわけです。
実はタナカもいまだ「懸想文売り」さんにはお会いしたことがなく、
来年こそは是非一度お会いしたいと思っている次第でございます。
いつの時代もミステリアスな男性はステキなはず。
ほんま、べっぴんさんになりたいわぁ。
…とのタナカの欲望は置いておくとして…。
京都では、こうした伝統的な年中行事を通して、
当時の人々の風習を感じ取ることができるわけですが、
「美濃吉本店 竹茂楼」佐竹洋治さんのとっておきの逸品は、
「絵解き」でそれを感じることのできるなんとも粋なあの小道具。
佐竹さんは、海外の方への手土産として、
日本文化を伝えるこの小道具を選ばれたのだそう。
さて、違いのわかる料理人・佐竹さんのこだわりの逸品とは一体!?
私のとっておき
第5回 京料理「美濃吉本店 竹茂楼」佐竹洋治さん編はこちらから↓
ちなみに、タナカのお気に入りは、かっこよさナンバー1のこちら。