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  3. 老舗の“わざ”:第四回 川人象嵌「布目象嵌」

老舗の“わざ”:老舗を永きにわたって支え続ける、職人の確かな技術。ひとつの作品に込められた想いに触れれば、手に取る喜びも、味わい深さも、より一層増すはずです。

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第四回 千年の技を今に伝える 川人象嵌「布目象嵌」:象嵌とは文字通り、象(かたど)って嵌(は)めるという細工のこと。一度嵌め込んだ細工は時が経っても色褪せず、古くは古代エジプトの宝にもその技術がみられます。今回は京象嵌ならではの美しさを生み出す、「布目象嵌」の技法をご紹介します。

  1. - 一 -

    【固定】 松脂を固めた土台をバーナーで炙り表面が柔らかくなったところに、ブローチの鉄生地を埋め込み固定します。

  2. - 二 -

    【布目切り】タガネと金槌を用い、鉄生地の表面全体に縦横斜めの3方向から非常に細かな溝を刻みます。布目状に細かく溝を入れることにより、細工をしっかり嵌め込むことが出来、幅広いデザインを施すことが可能になります。

  3. - 三 -

    【象嵌】純金、純銀の線や平金を打ち込むことで、模様を象っていきます。その際、金槌で打ち込む力と線を引っ張る力のバランスが重要となります。模様が完成したら金鎚で表面を均し、金銀で描いた模様と鉄生地とをしっかりと密着させます。

  4. - 四 -

    【腐食】象嵌を施した鉄生地を硝酸で腐食させます。硝酸では金銀は溶けず鉄生地のみが腐食するため、金銀の模様部分が高く残ります。

    【漆焼き】全体に漆と真菰(イネ科)を塗り、網の上で作品を焼き付けます。「塗っては焼く」という作業を3回程度繰り返します。

  5. - 五 -

    【研ぎ出し】全体が真っ黒になった表面の模様部分だけを見極め、鉄べらで研ぎ出します。象嵌を施した部分以外を研いでしまうと作品に傷がついてしまうため、優しく丁寧に行います。

  6. - 六 -

    【仕上げ(毛彫り)】研ぎだした金銀の模様の表面に、彫を施して作品に陰陽をつけます。毛彫りを施すことで、デザインに奥行きや変化が生まれます。

  7. 完成

    漆黒と金銀のコントラストが何とも美しいブローチが完成。うっとりするほど繊細なその表現は手仕事だからこそ成せる、まさに職人のわざ。漆黒と金銀が織りなす、上品で奥ゆかしい京象嵌の魅力をぜひ感じてみてください。

    京象嵌 ブローチ 二羽のうさぎ 10,800円 商品明細ページへ

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